日本・フィンランド新音楽協会 オープニングコンサート


2011年1月18日

日本・フィンランド新音楽協会のオープニングコンサートが2011年1月18日、フィンランド大使館にて開催されました。
今回の発足にあたり、フィンランド大使ご夫妻を始め、大使館の皆様のご協力を得て、実現の運びとなりました。

フィンランド大使館文化参事官ミッコ・コイヴマー氏の司会により、
ヤリ・グスタフソン フィンランド大使によるオープニング・スピーチで幕が開けられました。


一柳慧理事長が協会発足の挨拶を述べ、フィンランドの作曲家ラウタヴァーラから届いた祝辞も紹介されました。


プログラム最初は、フィンランドの作曲家ノルドグレン(1944-2008)「小泉八雲の怪談によるバラード」より「雪女」(ピアノ: 福士恭子)。
(以下、敬称略)日本での留学経験もあるノルドグレンによって生み出される神秘と、不可思議な世界が映し出される曲です。


プログラム2番目はラウタヴァーラ(1928-)「Con spirito di Kuhmo for violin and cello」(バイオリン:新井淑子、チェロ:セッポ・キマネン)。
この曲はフィンランドのクフモ音楽祭を創設したキマネン氏の50歳の誕生日に捧げられています。
次に演奏されたのは、本会発足のために作曲された一柳慧(1933-)「Duo Interchange for violin and cello」。
今回のオープニングコンサートが世界初演となりました。ともに演奏家を熟知した作曲家による作品を、捧げられた演奏家から直接伺える貴重なひとときとなりました。


3番目には、現在フィンランドラハティ市ラハティ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスであるカレビ・アホ(1949-)のトリオ。
フルート、チェロ、ピアノのための「5つのバガテル」より2番目を除く4曲、Appasionato、Prestissimo、Grave、Danza(Molto allegro)が演奏されました(フルート:上原由李、チェロ:セッポ・キマネン、ピアノ:福士恭子)。
このトリオは2001年ユヴェナリア室内楽コンクール(フィンランド、エスポ-市)の課題となった作品で、2000年に作曲されています。


4番目に、正倉院復元楽器である箜篌(くご)による一柳慧「時の佇いII (箜篌:佐々木冬彦)。
失われた東洋の音色が、悠久の時を超えて美しく会場に響きました。


5番目は、ドホナーニ (1878-1951)「左手のためのエチュード 、パルムグレン (1878-1951)「Intermezzo for the Left hand」、カッチーニ-吉松 隆 (1953-)「アヴェ・マリア (ピアノ:舘野泉)。
43年間フィンランドと日本の橋渡しに努めてこられた舘野氏の叙情豊かな響きが紡ぎ出されました。


そしてプログラム最後は池辺晋一郎 (1943-)「ストラータVIII 」(2010)(バイオリン:亀井庸州、チェロ:多井智紀)。
技巧的且つ集中度の高い演奏に会場全体が引き込まれ、興奮のうちに幕を閉じました。
コンサート終了後は大使館主催によるレセプションが催され、当日の来場者が交流を深める場となりました。