石野裕子氏講演会 「フィンランドにおける第二次世界大戦の記憶と表象」
講演会・演奏会(会員による)
11月28日(月) 東京ウィメンズプラザ・ホール
ロシアのウクライナ侵攻がいよいよ混迷の度を増している現在、
ロシアと1300キロの国境を接したフィンランドは、危機意識も新たに厳しい状況に立ち向かっています。
当協会9回目となるこの講演会では、フィンランドとロシアの歴史、特に第二次世界大戦期を振り返りながら、
フィンランドの豊かな音楽文化と関連しつつ、皆様と様々な知見を深めて参ります。
講師には、フィンランドの歴史に関する数々の著書で知られる、国士舘大学准教授 石野 裕子氏。
後半では、フィンランド音楽に造詣深い音楽家達の、多彩な演奏をお楽しみください。
皆様のご来場をお待ち致しております。
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◆第一部:講演会「フィンランドにおける第二次世界大戦の記憶と表象」
第二次世界大戦中に勃発したフィンランドとソ連の二度にわたる戦争(冬戦争:1939年11月〜1940年3月、継承戦争:1941年6月〜1944年9月)が、戦後フィンランドにおいてどのように国民に「記憶」され、また表象されていったのかを、歴史教科書、映画、小説などを題材に見ていく。
現在のロシアのウクライナ侵攻と冬戦争の「記憶」との関連についても触れる。
■講師:石野 裕子(国士舘大学准教授)
2005年津田塾大学大学院後期博士課程単位取得退学 2011年博士号(国際関係学)取得。
津田塾大学助教、常磐短期大学准教授などを経て、2018年より国士舘大学文学部准教授。
専門はフィンランド近現代史。
主な業績に『「大フィンランド」思想の誕生と変遷:叙事詩カレワラと知識人』(岩波書店、2012年)、
『物語 フィンランドの歴史ー北欧先進国「バルト海の乙女」の800年ー』(中公新書、2017年)
◆第二部:演奏会「第二次世界大戦期に生まれたフィンランド音楽とその影響」
苛烈を極めた2つの戦争は、フィンランド国民の感覚にどのような影を落としたのか。
両戦争のさなか(1939年〜1944年)に書かれたフィンランド人作曲家による作品を通して、
彼らが受けた音楽的影響がどのようなものだったかを演奏を通して浮き彫りにする。
■プログラム
タネリ・クーシスト:フィンランドの祈り(1939)Vo.
タウノ・ピュルッカネン:「死の白鳥」から(1943)Vo.
エイナル・エングルンド :前奏曲第一番「夜想曲」(1967)Pf.
アーレ・メリカント:前奏曲(1943)Vn. & Pf.
ジャン・シベリウス:フィンランディア(1899/41)Vo. & Pf.
■演奏
・ピアノ:福士 恭子/小川 至/玉田 裕人/高橋 絵里子
・ソプラノ:前川 朋子
・バリトン:鈴木 啓明
・ヴァイオリン:片見 悠
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◆会場
東京ウィメンズプラザ・ホール
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-53-67
https://www.twp.metro.tokyo.lg.jp/
◆日時
11月28日(月)17:30開場 18:00開演
◆入場料:一般2,000円/会員1,000円(全席自由)
◆問い合わせ先
電 話:050-5534-7254
メール:jfcmsociety@gmail.com
teket:
https://teket.jp/4349/14970
主催:日本・フィンランド新音楽協会
後援:フィンランド大使館/日本シベリウス協会/北欧文化協会/(一社)日本フィンランド文化友好協会