第9回 日本・フィンランド新音楽協会 講演会・演奏会 2022


11月28日(月) 東京ウィメンズプラザ・ホール

主催:日本・フィンランド新音楽協会
後援:フィンランド大使館/日本シベリウス協会/北欧文化協会/(一社)日本フィンランド文化友好協会

◆第一部:講演会「フィンランドにおける第二次世界大戦の記憶と表象」

第二次世界大戦中に勃発したフィンランドとソ連の二度にわたる戦争(冬戦争:1939年11月〜1940年3月、継承戦争:1941年6月〜1944年9月)が、戦後フィンランドにおいてどのように国民に「記憶」され、また表象されていったのかを、歴史教科書、映画、小説などを題材に見ていく。
現在のロシアのウクライナ侵攻と冬戦争の「記憶」との関連についても触れる。

■講師:石野 裕子(国士舘大学准教授)

2005年津田塾大学大学院後期博士課程単位取得退学 2011年博士号(国際関係学)取得。
津田塾大学助教、常磐短期大学准教授などを経て、2018年より国士舘大学文学部准教授。
専門はフィンランド近現代史。
主な業績に『「大フィンランド」思想の誕生と変遷:叙事詩カレワラと知識人』(岩波書店、2012年)、
『物語 フィンランドの歴史ー北欧先進国「バルト海の乙女」の800年ー』(中公新書、2017年)

◆第二部:演奏会「第二次世界大戦期に生まれたフィンランド音楽とその影響」

苛烈を極めた2つの戦争は、フィンランド国民の感覚にどのような影を落としたのか。
両戦争のさなか(1939年〜1944年)に書かれたフィンランド人作曲家による作品を通して、
彼らが受けた音楽的影響がどのようなものだったかを演奏を通して浮き彫りにする。

■プログラム
タネリ・クーシスト:フィンランドの祈り(1939)Vo.
タウノ・ピュルッカネン:「死の白鳥」から(1943)Vo.
エイナル・エングルンド :前奏曲第一番「夜想曲」(1967)Pf.
アーレ・メリカント:前奏曲(1943)Vn. & Pf.
ジャン・シベリウス:フィンランディア(1899/41)Vo. & Pf.

■演奏
・ピアノ:福士 恭子/小川 至/玉田 裕人/高橋 絵里子
・ソプラノ:前川 朋子 
・バリトン:鈴木 啓明
・ヴァイオリン:片見 悠
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タネリ・クーシスト:フィンランドの祈り (1939) 前川朋子 vo, 福士恭子 pf


タウノ・ピュルッカネン:死の白鳥(1943)から、1番、5番 鈴木啓之 vo, 玉田裕人 pf


エングルンド:前奏曲第1番「夜想曲」(1967) 小川至 pf


アーレ・メリカント:前奏曲 (1943) 片見悠 vn, 高橋絵里子 pf


シベリウス:フィンランディア(1944) 前川朋子 vo, 福士恭子 pf